金欠女子大生

関東住みの女子大生。趣味を生きてる。

新宿で路上訪問してきた【スープの会】

先日、スープの会に参加してきました。

 

スープの会とは

スープの会は新宿周辺でホームレス支援を行っている団体です。①路上訪問、②電話相談、③地域生活支援ホームの三事業を柱にしています。私が参加した路上訪問は20年以上も継続して行われています(もらったパンフレットに具体的な年数があったのに忘れてしまった)

 

路上訪問は飛び入りできる

路上訪問は毎週土曜日19:00-22:00(途中離脱可)、新宿駅地下の「新宿の目」前集合。事前申込不要で、飛び入り参加も可。

私が参加した回も個人参加者のうち10人以上がとびいり参加で、初めての人が半分以上でした。1人参加も2人参加もいました。ほかに大学のゼミや都のイベントで集団で参加される方がいる回もあるそう。

集合したら会の方が路上訪問の流れを書いた紙をくれるので、それを見ながらコースごとのグループに別れて出発です。

めっっっっちゃ優しい空気の流れてる会なので、初めてだと居場所がない!なんてことはなかったです。

 

路上訪問は何をするの?

路上訪問では、ホームレスかな?と思う方に声をかけて会の方が用意してくれたお味噌汁を渡しながらちょっとした雑談をします。1対1ではなくわたし達複数対1なので、初対面の人とはうまく話せないかも…という人でも大丈夫です。最後は集合場所に戻ってきてほかグループと振り返りをした後に22:00解散です。

 

思ったこと

・私は新宿駅ユーザーなのでホームレスを見かけることは多いし、よく気がつく方だと思っていたのですが、今回参加してみて全然気づいてなかったことを知りました。正直、「えっ!この人ホームレスなの!?」という人ばかりでした。人混みに自然に溶け込んで本を読んでいるおじさんやバスを待っているのかな?というおじさんの中にもホームレスがいた。ホームレス=路上で寝ているではないことは知識として知っていたけど、実際の人となりは全然わかってなかったんだな…と自分の無知の無知を恥じました。

・路上訪問で会うのは男性が多い。女性はシェルターや友人宅に避難するケースが多いと聞いていたけど、本当なんだなぁと。

・馴染みのおじさん達は本当に気さく。わたし達と話すのを楽しんでるし、近所のおじさんと話している気分でした。

・出てくる単語や話題から路上生活者のコミュニティの様子が覗けました。どうやって仕事を探すか、最近はどこで寝てるのか。路上生活にもいろいろな変化があって、情報が価値を持つのはわたし達と一緒だ、社会の最下層とよく言われるけど、何層だろうと社会の一部なんだ、思い至りました。いままで路上生活者同士の横のつながりというものを想像したことがなかったけど、そりゃあるよね。ちなみに路上生活者同士にはなんか呑み屋でよく隣になる人、みたいな距離感を感じました。

・遅寝早起きの人が多い!駅で寝ようと思うと終電〜始発で寝ることになるので遅寝早起きになる。しかも日中は働いているので、これは疲れがとれないのでは、と体調が心配になった。貧困層ほど頑張れない状態に追い込まれていくのはホームレスでも同じなのか…と考え込んでしまいました。

 

・余談ですが、私は移民支援について勉強しています。そこで痛感するのは支援は長い目で行う必要があるということ。特に社会構造に関わる課題ホームレス支援や貧困支援は一朝一夕では解決しない長期戦です。どうしても短いスパンの支援が多くなってしまう中で10年単位で活動が行われているのは本当に感服しました。太く短い支援があるなら、細く長い支援も必要。

 

入り口を大きく構えてくれている団体なので、ちょっと気になるなーと思ったら参加してみたら見方が変わると思う。私は行ってよかったです!